日垣隆の知的喧嘩術の本。
いかに、日々喧嘩を楽しんでいるかが解る本である。
みずほ銀行員をやっつける話など、
(ここまでやらなくとも・・)
と、思わなくもないが、いかに相手をやり込めるか?
相手の負い目に立って、論争する。
それが、コツなのだそうだ。
勉強になりました。
論争に勝つ方法、いろいろ本はあるが、ここまで、簡単・明瞭に言い切ったのは、初めてである。
どんなことでも、理不尽な事は、許さないと言うのが、日垣隆のポリシーである。
中身は、日記であるが、何をもって読ませるか?
それは、たぐい稀な闘争力である。
日垣にとって、喧嘩は、知的ストレッチなのである。
日々鍛錬する。
どんな些細なことでも、知的ストレッチの道具にしてしまう。
それが、日垣隆である。
きちんと実名を挙げて、やっつけている。
もちろん、自分も実名。
決して、逃げ隠れしない。
「なんなら、表に出ようか?」
白日の下、闘争しようと、呼びかける。
そうすれば、大抵は、退散するらしい。
みずほ銀行・郵便局・ペリカン便など、巨大組織と日垣隆の闘争。
権威を傘に威張っている奴。
「おまえら、実は、中身が無いんだ!」
そう言いたげな、日垣隆である。
「相手が正しければ、素直に謝る」
そう、公言しているが、目下のところは、連戦連勝らしい。
日記体で書かれてある(日記です)が、緊張感をもって読めるのが、凄いと思います。
日々の日記で、ここまで読ませる能力・技術を持っているのは、日垣隆ぐらいではなかろうか?
旧態以前のものに対する嫌悪。
それが、文章から読み取れる。
フリージャーナリストとしての気概を見せ付けられる思いがした。
これだけの喧嘩士であるが、しっかり準備は、怠っていない。
駆け出し時代から名誉毀損に強い弁護士に月5万円を支払っていたこと。
相手のことを徹底して調べ上げるなど。
喧嘩の準備は、怠り無い。
喧嘩も、取材と同じで、自己投資。
だから、手間ヒマを惜しんでいない。
みずほ銀行が、アフリカの銀行をバカにすると、途端に、怒りのスイッチが入ってしまう。
理不尽に対する怒りは、地球規模である。
ものの見方が、普通の人間とは違う。
それが、日垣の雑文を面白くさせている原因ではないか?
少年犯罪や精神喪失の刑法の盲点をついたルポと、日々の雑文。
日垣の著作は、大きく二つに分かれるが、その根底に流れるのは、理屈に合わないことに対する怒りである。
「どっからでもかかって来い!」
の題名どおり、これからも、喧嘩は受けて立つようである。
だとすると、この「どっからでもかかって来い!」の続編は、日垣の怒りの拳が、上がらなくなるまで続く事となる。
案外、この怒りの日記は、大作になるかもしれない。